ここでは、簡単に食品添加物について説明します。


初めに……。

 食品添加物とは「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」(食品衛生法第4条第2項)と定義されていて、今の私たちになくてはならない物とされています。
 近年、私たちの食生活はより豊かになり、加工食品(コンビニ弁当etc…)などがあって当たり前とされています。そんな、加工食品にはさまざまな食品添加物が入っています。
 現在、日本では安全性が確認され、厚生労働大臣が指定した食品添加物でなければ使用することはできないことになっています。しかし、食品の輸入が増えることに伴って、諸外国と法律や制度が違うために、輸入食品から日本では使ってはいけない添加物が検出されることもあります。だからと言って、輸入食品より日本の食品の方が安全だということにはなりません。
 先程も述べたように、日本では安全性が確認され、厚生労働大臣が指定した食品添加物でなければ使用できません。しかし、この中には、「安全だけども、実は隠れた危険性がある物」も含まれているのです。
 そこで、このページでは現在使用を許可されている食品添加物の中でも特に危険なものをリストアップしてみました。


全ての食品添加物が危険というわけではありません。例えば、豆腐などに使われているにがりなども立派な食品添加物の一つなのです。ですから、変な誤解をしないで下さいね♪


※食品衛生法施行規則別表第5に記載されている順に紹介する。
  

     の表から知りたい項目までジャンプできます!!

食品衛生法施行規則別表第5

甘味科

甘味料、人工甘味料又は合成甘味料

着色料

着色料又は合成着色

保存料

保存料又は合成保存料

増粘剤、安定剤、
ゲル化剤又は糊料

主として増粘の目的で使用される場合にあっては、増粘剤又は糊料

主として安定の目的で使用される場合にあっては、安定剤又は糊料

主としてゲル化剤の目的で使用される場合にあっては、ゲル化剤又は糊料

酸化防止剤

酸化防止剤

発色剤

発色剤

漂白剤

漂白剤

防かび剤又は防ばい剤

防かび剤又は防ばい剤

その他の食品添加物

上記にない食品添加物

九、その他の食品添加物を個人的に付け足しました。


2005年11月現在

食品添加物等の危険度 (★★★−危険、☆☆−少し危険)

使用禁止になった食品添加物(★★★★



甘味料、人工甘味料又は合成甘味料

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
アスパルテーム 砂糖の代用品 ★★★ 動物実験での経口投与で、脳に腫瘍・骨格異常・白血球減少・カルシウム排泄量の増加がみられた。
甘草(かんぞう) 砂糖の代用品 ☆☆ 純度の低い物だと変異原性がある
サッカリン ガム・アイス・清涼飲料水・佃煮漬物・お菓子 ★★★ 発ガン性物質であることが認められ、危険性が高い。網膜に奇形を起こしたり、アレルギー(光過敏症)の原因になることもある。遺伝子にキズをつける性質も認められている。
サッカリンナトリウム チューインガム、菓子類、清涼飲料水、歯磨き粉など ★★★ 発ガン性物質であることが認められ、危険性が高い。網膜に奇形を起こしたり、アレルギー(光過敏症)の原因になることもある。遺伝子にキズをつける性質も認められている。
ステビア 砂糖の代用品 ☆☆ 純度の悪い物だと変異原性の不安があり、とくに妊娠中の女性は注意が必要と言われています。
チクロ 砂糖の代用品 ★★★★ 既に使用禁止、中国から輸入された漬け物から相次ぎ検出



着色料又は合成着色料(食用○色○○○号−この着色料は、石油を原料としたタール系色素が含まれています。また、タール系色素には、遺伝子損傷性、変異原性、染色体異常、発ガン性、アレルギー性などのいずれかの不安があります。)

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
アカネ色素 ハム・ソーセージ、水産加工品、菓子類、清涼飲料水、めん類及びジャム等 ★★★★ 発ガン性が判明、現在使用禁止
コチニール(カルミン酸) 清涼飲料水、氷菓、キャンデー、ジャム、ソーセージ、カマボコなど ★★★ 突然変異原性、コチニール色素の赤色素、エンジムシという虫の乾燥体より、水又はエタノールで抽出し、精製して製造されます。
コーン色素(黄) 水産練製品、麺、冷菓 ☆☆ 突然変異原性
紫色1号 ★★★ 既に使用禁止
食用青色1号 菓子・清涼飲料 ★★★ EC諸国で禁止
食用青色2号 和焼き菓子・あん類・冷菓 ★★★ ノルウェーで禁止
食用黄色4号 漬物・ウニ・佃煮・飲料 ★★★ ノルウェー、オーストリアで禁止
食用黄色5号 漬物・ウニ・佃煮・飲料 ★★★ ドイツで禁止
食用緑3号 菓子・清涼飲料 ★★★ EC諸国で禁止
食用赤色2号 アイス・清涼飲料水・菓子 ★★★ 米国で禁止
食用赤色3号 菓子・かまぼこ・福神漬け・イチゴ粉末食品 ★★★ ドイツ、ポーランド、米国で禁止
食用赤色40号 アイス・清涼飲料水・菓子 ★★★ ノルウェーで禁止
食用赤色102号 ゼリー、キャンデー、ケーキ、クリーム、ジャム、ソーセージ、つくだ煮、漬物(梅漬、しょうが漬けなど)など ★★★ ノルウェーで禁止
食用赤色104号 カマボコ・ソーセージ・でんぶ・洋菓子・缶詰チェリー ★★★ 発ガン性のため、ほとんどの国で禁止
食用赤色105号 カマボコ・ソーセージ・でんぶ・洋菓子・缶詰チェリー ★★★ ほとんどの国で禁止
食用赤色106号 桜海老、福神漬・ハム・ソーセージ ★★★ 発ガン性のため、ほとんどの国で禁止
水溶性アナトー ソーセージなど ☆☆ 特に鮮やかな色のソーセージは、この水溶性アナトーが添加されている可能性がある。遺伝子にキズをつける性質が認められている。
銅クロロフィリンナトリウム チューインガム、みつ豆缶詰の寒天など ☆☆ 急性毒性、米国などで禁止
銅クロロフィル(銅葉緑素) チューインガム、みつ豆缶詰の寒天など ☆☆ 急性毒性



保存料又は合成保存料

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
安息香酸 しょうゆを中心に、ソース、酢、バナナなど ☆☆ 変異原性、染色体異常
安息香酸ナトリウム しょうゆ、清涼飲料水、キャビアなど ☆☆ 変異原性、けいれんや体重減少、運動失調、肝臓障害を起こす。
AF2(フリルフラセイド) 豆腐、ハムなど ★★★★ 発ガン性があり、既に禁止
ソルビン酸 チューインガム、菓子類、清涼飲料水、歯磨き粉など ★★★ 亜硝酸と反応し発ガン性。染色体異常
ソルビン酸K(カリウム) かまぼこ等の魚肉練り製品、チョコソースなど ★★★ 亜硝酸と反応し発ガン性。染色体異常
デヒドロ酢酸ナトリウム マーガリン、バター、チーズ ★★★ 毒性が強く催奇形性の疑いあり



糊料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤)

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
アルギン酸ナトリウム 昆布、ワカメインスタント麺や冷凍麺、パンやアイスクリーム等 ☆☆
カラギーナン ソース・ジャム・プリン・ゼリー ★★★ 発ガン性の不安



 酸化防止剤

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
EDTA-Ca-Na マヨネーズ、缶詰など ☆☆ カルシウム不足を起こし、血圧低下や胃腸障害の原因になることがある。毒性が強く、催奇形性が見られる。
EDTA-Na マヨネーズ、缶詰など ★★★ カルシウム不足を起こし、血圧低下や胃腸障害の原因になることがある。毒性が強く、催奇形性が見られる。
エリソルビン酸 ハム、ソーセージ、魚肉製品、冷凍魚介類、煮干し、バター、チーズなど。 ☆☆ 変異原性、染色体異常
エリソルビン酸ナトリウム ハム、ソーセージ、魚肉製品、冷凍魚介類、煮干し、バター、チーズなど。 ☆☆ 変異原性、染色体異常
BHA
(ブチルヒドロキシアニソール)
乾燥魚介類、魚介塩蔵品、食用油脂、バター、チューインガム ★★★

染色体異常、変異原性、発ガン性、アメリカの圧力により全面的禁止を取り消した。

BHT
(ジブチルヒドロキシトルエン)
乾燥魚介類、魚介塩蔵品、食用油脂、バター、チューインガム ★★★ 染色体異常、変異原性、発ガン性、遺伝子にキズをつける。とくに毒性が強く、妊娠したネズミに与えると目のない子どもが生まれたと報告がある
没食子酸プロピル 食用油脂、バターなど ☆☆ アレルギー性皮膚炎の原因、また、遺伝子にキズをつける性質が認められている



発色剤

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
亜硝酸ナトリウム ハム、ソーセージ、ベーコン、コンビーフ、いくら、すじこetc ★★★ 強い毒性があり、吐き気、下痢、貧血、中枢神経麻痺などの原因になる。遺伝子にキズをつける
硝酸カリウム ★★★ 腸内細菌により亜硝酸に変化
乳幼児に中毒の例がある
硝酸ナトリウム チーズ、ハム、ソーセージ等 ★★★ 細菌によってすこしずつ亜硝酸ナトリウムに変化する
硫酸第一鉄 ☆☆ 野菜類加工品の発色



漂白剤

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
亜塩素酸ナトリウム ☆☆ 変異原性



防かび剤又は防ばい剤

食 品 添 加 物 名 使 用 対 象 危 険 度 備  考
イマザリル ★★★ 発ガン性、遺伝毒性
OPP
(
オルトフェニルフェノール)
輸入のレモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類 ★★★ 遺伝子損傷性、変異原性、発ガン性
OPP-Na
(
オルトフェニルフェノールナトリウム)
輸入のレモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類 ★★★ 遺伝子損傷性、変異原性、発ガン性
ジフェニル(DP ★★★ ラットで腎臓、尿細管異常
TBZ(チアベンダゾール) 輸入のレモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類 ★★★

変異原性、貧血や肝障害の原因になる。遺伝子損傷性や催奇形性も認められている。また、皮に残留し、洗ってもほとんど落ちない。。



その他の食品添加物

食 品 添 加 物 名 種 別 使 用 対 象 危 険 度 備  考
アジビン酸 酸味料 ☆☆
アセトン 抽出剤 ☆☆ ガラナ豆の溶剤として使われる。遺伝子にキズをつける性質が認められている。
アラニン 調味料 ☆☆ 急性毒性が強い
オイゲノール 香料 ☆☆ 肝臓、胃に障害を起こす
カフェイン 苦み料 ☆☆ 胎児に悪影響、妊婦は避ける
酢酸エチル 香料 ☆☆
酒石酸ナトリウム 調味料 ☆☆ 染色体異常の不安
臭素酸カリウム 改良剤 小麦粉、イーストフード、パンなど ★★★ 小麦粉改良剤、昭和57年パン以外は使用禁止になった。学校給食のパンに使われて問題になった。これを使うとパンの焼き上がりが2時間位早く焼き上がるようになる。毒性の強い添加物。発ガン性や遺伝子を傷つける性質が認められている。
炭酸ナトリウム 製造助剤 ☆☆
調味料(アミノ酸等) 調味料 調味料系など ☆☆
乳化剤(一括名表示) 乳化剤 乳製品など ☆☆ 遺伝子組み替えの不安
ピロリン酸ニ水素ナトリウム 結着剤 ☆☆ 多量に摂取すると腎障害の恐れ
ピロリン酸四ナトリウム 結着剤 ☆☆
プロピレングリコール
脂肪酸エステル
乳化剤 ☆☆
リン酸塩 結着剤 ☆☆ 骨の形成異常
鉄分不足
リン酸三カリウム 醸造用 ☆☆ 骨の形成異常
鉄分不足
リン酸三ナトリウム 結着剤 ☆☆ 骨の形成異常
鉄分不足
レシチン 乳化剤 ☆☆ 遺伝子組み替えの不安

---------------------------------------------------------------------

食 品 添 加 物 名 種 別 使 用 対 象 危 険 度 備  考
亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩) 保存料
酸化防止剤
干しあんず、干しすもも、干しパイナップルなど ☆☆ 中枢神経麻痺、嘔吐下痢、チアノーゼ、遺伝子損傷、変異原性、染色体異常
イソチオシアン酸アリル 調味料
着香料
ソース、ねりわさび、練りからし ☆☆ 発育阻止、皮膚刺激、水泡、遺伝子損傷
過酸化水素 殺菌剤
漂白剤
練製品、カズノコ・イカの燻製 ☆☆ 遺伝子損傷、染色体異常、発がん性、急性毒性
次亜塩素酸ナトリウム 漂白剤
殺菌料
干しあんず、干しすもも、干しパイナップルなど ★★★ 食品に残留すると危険
次亜硫酸ナトリウム
(ハイドロサルファイト)
漂白剤
保存料
酸化防止剤
干しあんず、干しすもも、干しパイナップルなど ★★★ プールや浴槽などの消毒剤としても使われる。発ガン物質トリハロメタンを作る物質となる遺伝子にキズをつける性質も認められている。
ピロ亜硫酸カリウム 漂白剤
保存料
酸化防止剤
★★★ ワインによる頭痛の原因
ピロ亜硫酸ナトリウム 漂白剤
保存料
酸化防止剤
★★★ ワインによる頭痛の原因
プロピレングリコール(PG) 溶剤
品質改良剤
生めん、イカやタコの燻製、たらこ、ジャム、ケーキ、チーズ、餃子の皮など ☆☆ 赤血球の減少、肝臓、腎臓に障害の恐れ。染色体異常。
ドイツなどでは使用禁止
ポリリン酸カリウム 結着剤
品質改良剤
☆☆ 骨形成異常
ポリリン酸ナトリウム 結着剤
品質改良剤
☆☆ 骨形成異常



Link

食品添加物についてもっと詳しく知りたい人は下記のリンク先へどうぞ



  とても、参考になります!!



  日添協のホームページです。



  厚生労働省の食品添加物に関するページです。



食品衛生の窓 東京都公式の食品安全の総合情報提供サイトです。



食 へ 戻 る